わたなべ守人通信Vol.10

9月議会定例会
予算委員会にて質問に立つ!
 
ごあいさつ 富山県議会議員 渡辺守人
 秋の気配がめっきり濃くなってまいりました昨今ですが、皆様方にはお元気でお過ごしのことと思います。
 9月12日から始まりました9月県議会も、9月27日に予算特別委員会にて質問をさせていただき、9月29日にすべての議案審議を終え閉会いたしました。
 これで、来年4月の県議選に向けて各議員一斉に走り出すことでしょう。私もやらなくてはいけないことがたくさんあり、疲労もピークに達していますが頑張らなくては、と思っております。
 一期目の任期も残すところ、あと6ヶ月。本当にあっという間の4年間。4年前の初出馬のときの公約、そして実績も残すことができた、私にとって悔いのない3年と6ヶ月であったと思います。私を支えてくれた後援会の皆様に感謝の気持ちで今いっぱいです。
 後援会を信じ、自分を信じ、志を持って年内後援会活動をしていきたいと思います。皆様方のところに挨拶に出向きますので、ご協力をよろしくお願いいたします。
 終わりに後援会の皆様方には大変ご迷惑をかけることもあるかと思いますが、一生懸命頑張りますので、ご支援をよろしくお願いし、挨拶に代えさせていただきます。
 
9月県議会定例会・予算特別委員会 報告
【日時】2006年9月27日(水)
質 問 1.地方自治体の破綻法制の検討について
2.中小企業向け信用保証制度について
3.第三次産業について
4.食のとやまブランド推進について
 
運転免許ICカード化について問う!
運転免許証について
高岡の運転免許更新センター設置後の反響について。
[安村県警本部長]現在までの高岡の利用者は、23,477人で県全体の12.8%を占めている。高齢者から、危ない思いをして富山まで行かなくなって、身近で便利になったと好評を得ている。
 
平成19年1月より、東京都、茨城、埼玉、兵庫でICカード化が導入されるが、ICカード化のメリットについて。
[安村県警本部長]ICの運転免許証は、免許証に氏名、住所、生年月日など個人情報をICチップにして埋め込むため、記載する必要がなく、偽造防止のほかにプライバシー保護にも役立つ。また、規格統一により、多国間での共通使用ができるようになる。さらに、更新、作成に要する時間が大幅に短縮される。
 
警視庁では、平成21年3月までに全都道府県での導入を目指しているが、富山県でのICカード化の導入時期と高岡運転免許更新センターでの即日交付は可能か。
[安村県警本部長]導入のメリットからも、早期実現が望ましい。県民の理解と県の財政当局と協議を進め、可能な限り、平成20年1月の導入を目指したい。高岡運転免許更新センターは、県西部の拠点であり、サブセンターとして富山の運転教育センターと同等の機能を有するものと思っている。即日交付については、ICカード導入後、可能な限り速やかに即日交付に向けた検討を進めたい。
ひとこと

渡辺県議は、安村県警本部長の答弁後、「現在、高岡警察署に行くと、高岡運転免許更新センターで交付された免許証が山積みになっている」とし、早期の即日交付をお願いしたいと付け加えた。
 
高齢者の事故が増える中、高齢者の自主返納についての事態は。
[安村県警本部長]運転免許証の自主返納制度は、平成10年4月の道路交通法の改正により導入されたもので、病気や身体機能の衰えにより、運転継続の意思がない場合に申告によって免許証を取り消すことができる制度である。富山県の自主返納の実態は、平成17年は86人、平成18年8月末現在で331人(内高齢者は317人)となっており、昨年の4倍になっている。これは、331人のうち約80%が今年4月より、富山市が開始した公共交通機関利用者への支援を受けており、その影響が大きいとみている。
 
高齢者から免許証の自主返納を受けた場合、公共交通機関等の無償利用等の制度導入は考えているのか。
[荻澤知事政策室長]県は、全県のバス路線に対し17年度は2億円近い補助をしており、低床バスの導入などバリアフリー化にも支援をしてきている。現在、65歳以上の人が26万人、そのうち免許証を持っている方が4割の10万6千人であり、6割が免許証を持っていない状況で、公平性を考慮して、公共交通の維持活性化、サービス向上に取り組んでいきたい。
ひとこと

渡辺県議は、死亡事故のうち高齢者が6割を占めている状況を踏まえ、また、歩いて5分のところでも車を使う県民性を考えると自主返納をされた方には公共交通機関等の無償利用を考えていただきたいことをお願いした。また、企業が交通費として公共交通の切符代より安いガソリン代で支給していることが、公共交通が発達しない理由であることも付け加え、このことも改善していただきたいとお願いした。
 
高校教育の将来について問う!
県立・私立高校の将来構想について
昭和63年以降の中学卒業者数の急激な減少に対して、高校の再編は行われておらず、ベストである1クラス40人とした1学年あたりの平均学級数は、昭和63年に7学級だったものが平成17年には4.5学級となっている。1学年6学級以上の学校数の割合は、全国平均で52.1%、本県では18.6%となっている。このような教育環境の悪い実態に対して、人口減少に伴う、高校の再編統合など小規模化の対応は。
[東野教育長]これまで総合学科の開設、国際科や福祉科などの新しい学科の設置、全日制の新川女子高校や砺波女子高校を廃止して、定時制、単位制の生涯学習校として再編するなど改革に取り組んできた。しかし、中学卒業者数の減少に対しては、指摘の通り、各校の学級数を減らすなどしてぎりぎりまで対応してきたのは事実。小規模化が進んでいるため、昨年度設置した、県立高校将来構想策定委員会が今年3月に取りまとめた将来構想の基本的方向において、新しいタイプの県立高校の設置の検討をはじめ、内容の拡充、見直しなどを検討し、平成27年度における県立高校の望ましい規模、学校数など中間報告を示した。今後も県議会や保護者など、地域住民の意見も聞きながらしっかりと取り組んでいきたい。
 
広域連携総合高校として平成17年度に開設した南砺総合高校の今後の在り方は。
[東野教育長]南砺総合高校は、中学卒業者数の減少に伴い、広域連携の新しいタイプの高校として、南砺市の福野、井波、福光、平の4校がそれぞれの教育目標や校訓を保持しながら、学校行事や部活動など教育活動を連携して行うものである。しかし、連携活動の実施時間や対象生徒が限られているといったことがあり、教育形態等検討小委員会でその妥当性などの検証を求める意見が出ている。小委員会の検討結果を踏まえ対応していきたい。
 
高校の公私比率とは何の取り決めか。
[植出経営管理部長]県立高校と私立高校の入学定員の比率が公私比率で、現在、県公私比率高校連絡会議が2005年度から2007年度を合意期間として、県立高校全日制で中学卒業予定者の71.6%程度、私立高校は22.4%程度としている。公私間協議は41都道府県で実施され、30都道府県に公私比率がある。
 
公私比率は決まっているが、平成18年度は実数において私立高校の入学者数は1,967名、県立高校は7,269名となっており、その割合は私立高校が19%、県立高校は72.65%となっている。実態は、私立が定員よりマイナス318名、県立はプラス19名と私立高校の入学者が大幅に公私比率を下回っている。この現実をどう考えているのか。

■高等学校入学者の定員と差異


[東野教育長]県立高校は毎年ほぼ定員を満たしているが、私立高校は、平成8年以降、定員割れが続いている。県内私立高校も実績を残しながらも教育改革を行いながら、生徒募集に努力をしている。県としても平成20年度以降の公私比率は検討しているが、本県高校教育を共に支えていくよう努力していきたい。
ひとこと

答弁を受け、渡辺県議は、「本県には、現在魅力ある高校もあり、公私比率を無くせとは言わないが定員割れをできる限り無くしていただきたい」と意見を述べた。
 
平成27年度の県立高校の望ましい学校数は、1学年5〜6クラスとするならば、30〜36校となり、現在より13〜7校を廃校しなくてはいけないが単純な問題ではない。また、平成17年度実績では、県は公立高校の生徒1人当たりの支出124万円で、授業料が11万3千円、差し引き112万7千円となる。私立高校には、県からの補助金1人当たり34万円で、人数も3分の1のため、公私比率を守れば3億6千万円の経費削減となる。また、県立は教育委員会、私立は経営管理部と管轄も違う。このような教育行政の現状も踏まえた今後の知事の考えは。
[石井知事]渡辺県議の質問より、いろいろな見識を喫し勉強になった。県としても、県立高校将来構想策定委員会を設置し、今年3月に中間報告を取りまとめ、公私比率も尊重することが望ましいとしている。私も今ほどの熱意のある話を伺い、教育は明日の富山を担う根幹であると思う。財政面の話もあるが、高校教育の在り方は財政論でなく、基本は生徒のためにあるという気持ちで取り組んでいきたい。
傍聴者のコメント

今回は、データを分析した用意周到な県議の質問に対し、石井知事の答弁もにこやかに本音を伺わせた、丁寧な答弁になったことが印象的な議会でした。
来春県議選 定数40
〜県議会、定数条例改正案を可決〜
県議会9月定例会にて、来春から県議選改正条例が適用されることになりました。
総定数は現行45から5削減されます。
活動報告
7月28日 富山県議会観光振興議員連盟と宇奈月温泉若女将との懇親会 8月20日 高岡駅前にて自由民主党街頭演説 9月3日 定塚公民館2Fホールにて渡辺守人 定塚後援会 総会